in other words
「それでも君が俺のことを信じられなかったら俺はあきらめて君の前から姿を消すし、君にもう2度と関わらないーーそれでどうだろうか?」

「ど、どうって…」

思いもしなかったその提案に何を言えばいいのかよくわからなかった。

だけど、そこまで言うなら…と思っている自分もいた。

もう1度だけ信じたい、この人なら大丈夫だと思ったから、
「わかりました」
と、言った。

「高城さんのその提案を受けます」

そう返事をした私に、
「信じられないと君が判断したら、いつでも言ってくれても構わない」
と、高城さんは言い返した。

「ここで言うのもおかしいが、まだ名前を聞いていなかったな。

君の名前は?」

そう聞いてきた高城さんに、
「織田琴美(オダコトミ)です」
と、私は自分の名前を言った。
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