1945年 8月9日 11時2分

8月9日11時2分 side一郎

俺には、幼なじみがいる。

山崎光子。

いつもあかるく、笑顔が可愛い少女だ

今日は、光子の誕生日。

俺は、15日に特攻に行く。

特攻に行くのは、命が無くなるのと同じだ

だから、今日、この想いを告げる。

「好きだ」

百合をあげたら、とても嬉しそうだった。

告白したら、顔がポカンとなると想像できる。

告白しようとしたら…

ピカードン!!!!

!?なんだ!!

そして、無意識に、光子を庇っていた。

ッな、んだ、これ…

身体が、顔が、熱い…地獄にいるような、それくらい熱かった。

意識が…

光子に、言ってない。「好きだ」と…

光子…

最期に、心のなかで光子、と愛しい人の名前を言った。
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