1945年 8月9日 11時2分
店も、病院も、家も…

跡形もなく、そこだけ時間が止まったように…

ッまずは、下に行こう。

一郎は、連れて行った。

もし、このまま置いていたら…本当に、どこかに行ってしまいそうな気がしたから…

下に行くと…

丘より、悲惨だった。


皮膚がただれ落ちた人、道端に倒れている人、腕がない人、足がない人…

みんな、

「みず、みず…」

「み、ず、を…」

私も水が欲しくなった。

< 13 / 20 >

この作品をシェア

pagetop