恋の花と君が散るまで〜ポケットの中で今日も。〜
petal1
心穏に出会ったのは、中3の冬だった。
高校受験に受かって、中学の友達と遊び放題を満喫してた時だった。
いつも通り遊んで、帰りは家が隣で幼なじみの親友、美來(みく)と2人で帰ってた。

「香織、知ってる?うちらの家の近くに、めっちゃオシャレなカフェできたんだって!」
「え?どこどこ?」
「家から真っ直ぐ行ったとこにボロいお花屋さんあるじゃん、」
「言い方よ笑」
「はいはい笑、すーっごく趣深いお花屋さんあるじゃん、」
「一緒じゃん」
「まーまーそれは置いといて。そこの隣。」
「どんなとこか行ってみたい!」
「だよね〜!明日にでも行ってみよ!」

この日にとっての明日ってのは、私にとって1番大事な日になった。
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