訳あり子育て中は 御曹司からの猛攻にご注意下さい
「うわぁーん、りこちゃんだっこ」
びっくりして泣き続けている登生が、抱っこをせがむ。
「はいはい」
急に道路へ飛び出した登生を叱りたい気持ちもあるけれど、しっかりと手を握っていなかった私も悪かったのかと思うと一方的に叱ることもできない。
それに、こんなに泣いている登生に言っても今はわからないだろう。
子育て初心者の私はそんなことを考えていた。
しかし、
「ねえ、僕?」
ゆっくりと私たちに近づき、登生に話しかけるイケメンさん。
泣き続けている登生は返事なんてしないけれど、
「道路に飛び出したらダメだろ?」
真っすぐに目を合わせ穏やかな口調。
「ぶつかったら大けがをするんだぞ。ママにだって会えなくなるかもしれない」
「ヤダッ」
反射的に登生が答えた。
イケメンさんはきっと私がママだと思っているんだろう。
飛び出したらダメだぞって諭してくれたのだと思う。でも・・・
「これからはママと手を繋いでいような」
「ぅん」
登生の悲しそうな顔。
「あの、この子のママは事故で亡くなって・・・」
「え?」
イケメンさんの表情が固まった。
びっくりして泣き続けている登生が、抱っこをせがむ。
「はいはい」
急に道路へ飛び出した登生を叱りたい気持ちもあるけれど、しっかりと手を握っていなかった私も悪かったのかと思うと一方的に叱ることもできない。
それに、こんなに泣いている登生に言っても今はわからないだろう。
子育て初心者の私はそんなことを考えていた。
しかし、
「ねえ、僕?」
ゆっくりと私たちに近づき、登生に話しかけるイケメンさん。
泣き続けている登生は返事なんてしないけれど、
「道路に飛び出したらダメだろ?」
真っすぐに目を合わせ穏やかな口調。
「ぶつかったら大けがをするんだぞ。ママにだって会えなくなるかもしれない」
「ヤダッ」
反射的に登生が答えた。
イケメンさんはきっと私がママだと思っているんだろう。
飛び出したらダメだぞって諭してくれたのだと思う。でも・・・
「これからはママと手を繋いでいような」
「ぅん」
登生の悲しそうな顔。
「あの、この子のママは事故で亡くなって・・・」
「え?」
イケメンさんの表情が固まった。