不器用なキミ

2






「今日から新しく入った内藤早助です。

先月ハタチになりました。」





皆嬉しそう。正直興味ないなあ。






19歳女中卒の私-千葉胡桃-に願ってもみないお見合い話が来た。
と、みんなが噂していたので下に来てみると。

「よろしくね。」

私は正直精神がつかれるだけの「ただのごみ」を盛大に使ってさっさと部屋に帰りたいと心底思う。

みんなが愛用して使う、そんな「笑顔」は無意味だ。なのに、使う。面倒ごとを潤滑に済ませるには仕方がないのだ。



目が、怖い。


にらまれてる。



私何かしたかな。





すらりと背が高くて。私の弟のように、影を抱えた雰囲気。無雑作な髪がだらしなくならずにラフさを漂わせて、周りの注目を浴びている。

ヤンデレイケメンとでもいおうか。スペックは高くて。年上の女性のスタッフさんから黄色いヤジが飛んでいるのに気にしないクールっぷりが尚、人気を集めていることを、彼-内藤早助-はなんとも思わない様子。もちろん私も。








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