クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
波乱の対面
凛久さんのご両親の都合を鑑みた結果、数週間後の土曜日、私は凛久さんが運転する車で彼の実家と向かっていた。

私はハイブランドのロマンチックなデザインのミディワンピースを纏い、緊張気味に助手席に座っていた。

今日のドレスは凛久さんと一緒に選んだもので、彼が褒めてくれたこともあるが、とても気に入っている。

入ったことのないようなハイブランドのショップは、別世界で恐縮してしまったが、凛久さんが俺のためだと思ってとその言葉に、彼の実家に行くにはそれなりの服装が必要だと、今回は彼に甘えることにした。

アイボリーの落ち着いた少し長めの袖だが、首元から袖口にかけての透け感とテクスチャーがコントラストを生み出していて、とても品よく見える。そこポイントになるブラックのベルト。

初めてこんな素敵なドレスを着て、メイクをすれば大人っぽく見えるし、少しはマシに見える気がした。
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