危険な同居生活
真菜side


私は授業中も頭の中は潤だらけ。


私…潤が好きなの?


そんな訳…ないよね。


「はぁ…」


溜息が出る。


『何か…大丈夫?ノート取ってないけど…』


そう言ったのは私の隣の席の一宮くん。


一宮くんは可愛い系だった。


「んー…。ちょっといろいろあってね…。あ…ノートどうしようっ」


何も書いてない真白なノート。


ちなみに今は数学の時間。


『あはは…っ。面白いね宮辺さん』


笑われた…。


「面白いって…っ。…あ、宮辺さんじゃなくて真菜でいいよ☆」


名字で呼ばれるのはあまり好きじゃないしね。


『じゃあ…真菜?このノート貸してあげるよ』


それは綺麗にまとめてある数学のノート。


「あっ…ありがとっ」


私は笑顔で言う。


何か…久し振りに笑った気がする。
< 29 / 171 >

この作品をシェア

pagetop