忘れたまんまの君がポケットに入れていたのは青い日の恋かもしれないと先生は云った

先生、はじめてのキスも別れたのもクリスマスなのね。

今思うとナガレって、
ひとつのイベントで
何かを物を、
わたしからプレゼントして
貰うとか
なかったんだよね。

どうゆうことかって?

うんーん。あまり聞かないでよ
先生。

例えばね、
クリスマスとか誕生日とかね、
何が欲しいのある?って
ナガレに

聞いたら、

、、キスしたいとか。
みたいな。
なんか気持ちが、くすぐったい。

付き合って何日とか何週間とか
じゃ、なかったのね。

そんな感じで
進んでいくから?
手を繋ぐとか、
普通より ゆっくりだったのね。

腕組で歩き始めたのも、
ハロウィンでテーマパークに
行った時からとか。
ね?
ちょっと驚くよね。

その代わり
ナガレからのプレゼントって
いつも物だったなあ。

初めて貰ったのは、
バイクのヘルメットでしょ?

それからペアリングで、
ピアスを一緒に開けるとか。

ピアス凄く怖くて、
嫌だって思ったけれど、
ナガレがちゃんとお医者さんに
一緒に行って
お揃いで開けようって。
ピアスの1つを
お互いに交換して付けて。

先生、
わたしが行った学校って
結構デザインとか
本格的だったから、
平日は通学と電車でしか全然
ナガレと会えなかった
けれど

週末はナガレの部屋で、
そんな風に2人で
ゆっくりでも
いろんな時間を過ごしたのね。

じゃあ、どうしてわかれたのか?

直球だね、先生。

、、
わたしからだよ。

3度目のクリスマスに。
そう、うん、
高校最後のクリスマスだよ。

あ、実はね先生!
わたし高校卒業したら
デザインの専門学校に行くつもり
だったんだ。
でね、ナガレは大学進学希望。

進路が見えてきて、
卒業までってなる頃には
ナガレとの間で、
結婚したらみたいな話が
出始めてたの。

ナガレが大学卒業したら、
みたいな?

ほら、この地元じゃ普通でしょ?
友達も、短大卒業で結婚したし。

結構最初から
子どもなら男の子と女の子が
いいとか?
わたしの鼻をつんつんして
ナガレ、
言ってたしね。

え?意外に子煩悩なやつ?
ふふ、そうかも。
きっと子ども大好きだね。

付き合った頃は、そんなナガレに
気が早いねって笑ってたな。
ナガレの事好きだから、
段々それも当たり前に
感じて
優しいナガレに甘えていたよ。

そうしてるね、
3年に上がった頃、
学校の進路懇談でね
先生から専門学校から
デザインの研究所みたいな所に
変えてみないかって
勧められたの。

日本と提携を結んでいる
海外の学校に、
文部科学省推薦で、
若年クラスでの
機械光学とか
繊維技術とかと合わせて
デザインの留学先があるって。

笑っちゃうよね?
最初高校を希望したのが、
公開失恋した相手から
逃げるためだったのにだよ?

頑張ってたら、なんだか
推薦されちゃった。

でね、
ナガレに、
ずっと相談とか言えなかった。

なぜ?
先生、意地悪だよね。解ってて
わざと聞くんだもん。
全然替わってない。

最初は
ナガレからの告白から
始まったけれど、
わたしだって塾の送り迎えは
嬉しかったし、
そんなナガレと
引っ付いている時は、
フワフワして
自分も女の子なんだって、
心地良かったんだもん。

じゃあ、進路で別れた?って?
直接はそうかもね。

でも、少し前から時々
思った気持ちがあったんだよね。

何かって?

上手くいえないけれど、

まるで、お互いの仲が進むのを
ちゃんと責任とるよって、
約束するみたいにね、
ナガレと一緒に
1つ大人になると
家族とか紹介されるのね。

ナガレの日焼けした腕に
何だろう、、

お祖父ちゃんお婆ちゃんとか、
家の事とか、
田んぼを守ってる事とか
感じて、深く考える。

彼氏だけじゃなくて、
ちゃんと家族になる事って
優しい気持ちなのに、

これでいいの?って
見える未来のままでいいの?って
進路懇談が終わった時から
心に出てくるように
なっちゃった。

でも、ナガレに何も
言えなかった。

大好きだって思ってたし、
ナガレとの子どもだって
どんな子どもが出来るのかなって
想像したもん。

でも学校の先生には、
進路変更をお願いしたんだよね。

そんな時、
部屋で一緒に過ごしてた
ナガレが
すごく緊張しながら

今年のクリスマスは
親友とダブルデートで、
ドライブ旅行に行きたいん
だけれどって
誘われたんだよね。

あ!先生!その目!
先生、乙女だから!
ほんと!

そりゃね、ほら高校男子だよ。
キスもしてるし、
全くってわけじゃないよ。

ナガレが褒めてくれるから
週末はちゃんと、
可愛い下着着てたし。
でも、一線越えてなかったの。

うーーーーー、
信じられない。先生、
これセクハラだよ。セクハラ話。

とにかく、

ほんとの事を言い出せないまま、
クリスマスイブの土曜日に
迎えに来たナガレの車に
わたしは乗って、
ナガレは
いつも以上に楽しそうにしてた。

ナガレの親友カップル?
あっちは共学なんだよ。
彼女は、バッチリ色っぽく
メイクしてて。
だってそうだよ、
クリスマスイブだもん。

先生、人って解るもんだね?
この2人、
もう大人の関係だって。
きっとナガレ、
親友に話てるんだろうなって。

そのね、
この時が初めてになるとか。

男子って、そんなとこあるの?

恥ずかしくない?


だから結局、
ドライブ旅行先のホテルで
ナガレに
一旦、別れてほしいって
お願いした次の朝だよ。

ナガレも、わたしも
一睡もしてない酷い顔で
親友カップルの前に
現れたから、
変な勘違いされたよ。

で、事情を知って
その後の予定もキャンセル。

親友カップルだけで
ドライブ旅行の続き
行って貰ったのね。

ナガレに車で送ってもらって
最後降りる時まで、
ナガレがすがってきて。

わたしが、
もう会わないで
進路の準備をしたいって
ナガレの胸を押し退けた。

だって本当は別れたくない
気持ちあるんだもん。

あんなに激しく言ってきた
ナガレは最初で最後だったよ。

いつだって、
ナガレは優しくて。

後にも他の人と付き合ったけれど
ナガレ程長く一緒にいて、
最後までを大事にしてくれた
人、
いないもん。


あの時だって、
無理矢理やろうとしたら
出来たと思う。

でもナガレはしなかった。

そんなナガレの優しいところに、
結局つけこんだのかな、
わたし。

先生。

わたし、本当に勝手な女
なんだよ。

ナガレは、

初恋こじらせて、
公開失恋されて、
もう恋するとか懲り懲りで、

自分は誰にも
好きになってもらえないとか
思ってた、

わたしに

告白してくれて、
大切にしてくれて、

わたしがもう一度誰かを
大好きになれる様に、
してくれて、

未来も一緒にいたいって、
約束しようとしてくれたのに。

先生、
高校3年のクリスマスに
別れたナガレとの話。

わたしは
その続きを作ったんだよ。
その後も。

聞いてくれるかな?











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