どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~
Love.27 友情
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誤解がとけて少しだけイチャイチャいた後、私達は再び丘をのぼって別々にみんなの元へと戻ることにした。


ふたりで丘をのぼろうとしたその時、視界の中に吉岡先輩と佐竹さんが入ってきて、圭史さんを顔を見合わせた。

「あ、あのふたり」

ふたりのことは社内でもある程度知られているので、コソコソする必要はない。

でも、少し離れて歩くふたりを見て、圭史さんが

「あいつらも、エッチなことしてたんじゃねぇの」

と笑った。


「よ~!どこ行ってたのかな?」


後ろから声をかけられたふたりはビクっとして、振り向いた。


「佐竹~!お前、何時間行方不明になってんだよ」

「社長っ!!すいません。あの、え~っと」

「はははは。別にいいよ。何も悪いことしてないから謝らなくていい」


吉岡先輩は、私と圭史さんが一緒にいたことに驚いていた。


「私達より、あんた達ふたりで何してんの?みんなにバレちゃうじゃん」

「コイツが、若い男とふたりで抜け出してたから、お仕置きしてたんだよ!」


圭史さんは私の頭をポンポンと叩いた。


事情がすぐに飲み込めた吉岡先輩は、私に近寄り

「新井君、やっぱりそうなんじゃない?」

と心配そうに言った。



目の前に広がる鮮やかなテントを見つめながら、私は小さく頷いた。



「社長、嫉妬してたの?かわいい~!嫉妬とかするんだ」

とからかう吉岡先輩を、佐竹さんが引っ張る。


「誰でも嫉妬くらいするよ、男なんだから」

と佐竹さんが言うと、圭史さんは佐竹さんの肩を抱き、怪しく微笑んだ。


「だろぉ~?彼氏がいる前で他の男と仲良く抜け出すとかないだろ?」


そんな圭史さんを見て、佐竹さんは動揺を隠せない。


「社長のキャラが、俺わからなくなってきました。そんなこと言うなんて」

「ふふふ。まだまだ俺の裏の顔知らないんだな」

「そういう社長もかっこいいっす」

と意気投合して、肩を組みながら戻って行った。



そんなふたりを見ていた私と吉岡先輩は後ろをゆっくりと歩く。



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