どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~
Love4 初めてのデート
Love.4 初めてのデート


社長と付き合うなんて、私の人生設計の中には全くなかった。

でも、出逢ってしまった。

私が描いていた社長像とは違う、人間味のある素敵な社長。


社長に好きだと言われ、私も好きだと言い、とても自然な流れで恋人同士になった私達だけど、やっぱり普通でなくて。


「おっはようござ、います」


次の週の月曜日のエレベーター。

飛び乗ったエレベーターの奥に社長が立っていた。


「おう、もう昼だけど、おはよう」


22階から降りてきた社長とこうしてエレベーターで何度も会うのは、やっぱり運命なのかもしれない、なんて考えてしまう。


知らない人がひとり乗っていたので、他人行儀なまま1階に着く。

開くボタンを押し、ペコリと頭を下げると社長は、私の指をボタンから離し、閉まるボタンを押した。


扉が閉まり、一瞬だけのふたりきり。


「今日、晩飯行くか?」

「ひゃっ!良いんですか」

「今日は、夕方の打ち合わせが終われば予定がない」


仕事モードな社長と話すと、ドキドキがハンパない。

今日も素敵なブルーのネクタイ。


「これ、連絡先。登録しとけ」


そう言って、小さなメモ紙を渡してくれた。


「じゃ」

閉まるボタンから指を話すとすぐに扉が開き、ふたりの時間は終わってしまった。



「お疲れ様です!」


私が声をかけると、柔らかい笑顔で振り向いて手を上げた。




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