どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~
Love17 心の中
Love.17 心の中


しばらくカーテンの中で抱き合ったまま、お互いの高まりが落ち着くのを待った。

その間にも耳元で愛を囁き合う。


「愛してる」

と言われるとむず痒いけど、幸せだった。


自然な感じでカーテンから出て、人の波に乗って、ペンギンゾーンへ。



まだ体が熱い私に気付いた圭史さんは、あとでカフェで休憩しようと言ってくれた。

水族館の中にあるシロクマをモチーフにしたカフェは、海の生き物を見ながらお茶が飲める人気のスポットらしい。


繋いだ手がまだ体を熱くさせる。

もう、私いつからこんな体になってしまったんだろう。



「かき氷とかあるな」

「わぁ、ほんとだ~!ペンギンパフェとかあるよ」

「のども乾いたし、な」


ニヤリと笑う圭史さんに、私は恥ずかしくて肩をぶつけた。



「買ってくるからそこ座ってて。アイスオーレでいい?」

「うん、ありがとう」


こうして、遠くへ行く圭史さんを見つめるのがものすごく好きだったりする。

注文する姿、ここから見てると幸せだなって思う。

あの素敵な人がデザートを持って、私の元へ戻ってくる。
そう思うと、キュンキュンしてしまう。


「お待たせ。かわいいからいろいろ買ってしまった」

「わ~かわいい!」


持ってきてくれたトレイには、蛇をモチーフにしたチョコパンと、ピリ辛のタイガーホットドッグ。

辛い辛いと言いながら、ホットドッグをほおばる圭史さんがかわいくて、パシャっと写真を撮ってしまった。


「あ~隠し撮り!それ、流出しちゃうやつじゃん」

「誰にも見せないからもう一枚撮らせて」

「先月、経理の子と研究部の部長の不倫写真が出回ったばかりだぞ」

「あれ、かわいそうだったね。誰が漏らしたんだろう」


経理の入社2年目の女の子と、部長とのデート写真が社内のメールに添付されるという出来事があった。

ちょっとした騒動になってしまい、責任を取って辞めるという女子社員を説得したのは、圭史さん本人だった。


「あれはないよな。犯人らしき人物はもうわかってて……注意はしたんだけど」

「え、圭史さんすごい!なんか頼れる社長ですね」

「ふふふ。男女のもつれってやつだな。もう二度としないと言ったからそれを信じる」


圭史さんは、人情味があって社員ひとりひとりのことをちゃんと考えている人なのだ。

でも、それを知らない社員は多くて……
もっとみんなに知ってほしいな。



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