大好き信じた私が馬鹿?


裕貴


”再来週の日曜日会える?”

”ごめん用事ある。”

”そっか。じゃあまた来月ね”

はぁ…
ここ1ヶ月こんな会話を彼女としている。

お互いにため息が出そうなのを耐えている感じ?最後に会ったの数週間前だなぁ…
倦怠期って言うのか、潮時というのか。
もし今別れようと言われても、わかったとしか言えない状況かも。

今の俺に、彼女以上に優先したいものが出来てしまったのが一番だな。

最近の努力で、花奈が少し照れを見せてくれるようになった。
今までは軽くあしらわれていたけど、少しずつ距離を縮められてきた。

今日はどうやって距離を縮めるか…

「花奈〜…あれ、」



「あんたの愛しの花奈ちゃんは今保健室よ〜」

花奈の机に来ると、そこに舞が座っていた。

「え、保健室?なんで?」

「愛しの花奈ちゃんを否定しないのかよこの浮気男。」

「間違ってねーもん。花奈風邪なの?」

「まぁ持病だからね…あ、言っちゃった、」

持病…?!聞いたことねぇよ!?

「なにそれ聞いてない」

「わざわざあんたに言うわけ無いでしょ!
知ってるの私と颯くらいだし…」

「詳しく聞いていいのそれ?」

「…もう言っちゃったし、花奈も本当は周りの人に言ったほうがいいんだけどって言ってたから、大丈夫じゃない…?」


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