隣のブルーバード
「短大出てブライダル会社に勤めてたんですけど、つい最近潰れちゃって、今、求職中なんです」 先輩が、立ち話もなんだからと、書店に併設されているカフェに誘ってくれた。
席につくと、わたしはつい先日、クビになった仕事の話をはじめた。
「ようやく仕事に慣れてきたところだったんですけどねー。披露宴会場で食中毒起こしちゃって」
「それ、ニュースで見たよ。経費抑えるのに、ヤバイ食材使ってたとか」
「はい。それで評判ガタ落ちになって、結局潰れました。まあ、実家暮らしなんで、再就職先はじっくり探そうかなと」
先輩は、手にしていたカップをソーサーに置くと、ちょっとの間、考え込んだ。
「もしかしたら、今日、安井と会ったのは、ただの偶然ってわけじゃないかもしれない」
「えっ?」
ただの偶然じゃないって……あの……先輩、そのココロは?
席につくと、わたしはつい先日、クビになった仕事の話をはじめた。
「ようやく仕事に慣れてきたところだったんですけどねー。披露宴会場で食中毒起こしちゃって」
「それ、ニュースで見たよ。経費抑えるのに、ヤバイ食材使ってたとか」
「はい。それで評判ガタ落ちになって、結局潰れました。まあ、実家暮らしなんで、再就職先はじっくり探そうかなと」
先輩は、手にしていたカップをソーサーに置くと、ちょっとの間、考え込んだ。
「もしかしたら、今日、安井と会ったのは、ただの偶然ってわけじゃないかもしれない」
「えっ?」
ただの偶然じゃないって……あの……先輩、そのココロは?