アイドルが彼氏になったら

19.初めての××

今までお互いの家を行き来していたが、
泊まった事はなかった


なぜかそれにはまだ付き合いが
足りない気がして
遅くなってもお互い家に帰っていた


それと意外だが、
私たちは「それがまだ」なのだ!

年も離れているし、
文化や観念の違いがあるのかも
しれないと、

ゆったりと見守っていくことにしたが
5ヶ月たちそろそろ不安になってきた



今日の彼は、
珍しくナーバスになり塞ぎ込んでいる


無口な彼は珍しい

相当悩ましい事が起こっているのだろう

一人にしてあげたくて帰る事にした


「ジュンジュン今日は帰るね」

「私のこと気にせず
 色々考え事していいからね」

「因みに私は全く怒ってないし
 失望もしてないから
 気にしないでね
 後で電話するね」

うなだれてソファーに座る彼の頭を撫で、
帰ろうとした時
腕を掴まれ彼の前に引き戻された


 「行かないでそばにいて」


 「優しく気遣えなくて嫌な思い
  させちゃうかもしれないけど
  今はただ近くにいてほしい」


彼の頭が私のお腹に当たる
頭を撫でて指で髪をすく

「わかった」

「ジュンちゃんがそれでいいなら
 今日はここにいようかな。
 私は自分の好きなことしてるから
 気にしないでね。」


 「ありがとう…
  もうちょっとこのままでもいい?
  柔らかくて気持ちいい」


「いいよ
 歴史ある腹肉を
 どうぞご堪能ください」

 「ふふふ ありがとう」

髪を撫でてしばらくそのままに
していると、
突然重くなり
寝ている事が分かった

「かわいそうに
 疲れてたんだね」


ソファに寝かせて布団をかけた


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