目の上の義母(たんこぶ)
そこにいたのが翔平だった。


翔平の第一印象は、正直あまりパッとしなかった。

ブサイクというわけでは決してないけど、イケメンというわけでもない。


特に特徴的なところもない、どこにでもいる普通の顔だ。


だけど、話していて悪い人ではないと思った。

物腰も柔らかで、なんだか落ち着く。


しかも、趣味が読書ということや好きな作家まで同じということが判明!

わたしたちは、その場で意気投合。


わたしも当時はまだ社会人1年目だったから、年上の社会人の男の人がなんとなくかっこよく見えたのも事実だ。


だから、仲よくなるのにそう時間はかからなかった。

何度かデートを重ねて、すぐに交際に発展した。



わたしたちのお付き合いは、順調だった。

たまには、翔平の一人暮らしの部屋にお泊りに行くことも。
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