【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。

◇別れの決意



「はい! お土産!!」
「わ! えっ! 行ってきたの!?」
 休み明けの月曜日。クラスの人たちのお土産とは別にと菜央はもう一つ買ってきたので手渡しをした。
「わぁ、ラァちゃんだー! ありがとう〜!!」
 ラパンランドのうさぎのマスコットキャラクターのノートとシャーペンを買ってきた。喜んでもらえてよかった。
「喜んでもらえて良かったよ〜!」
「うん! とても! ねぇ! 楽しかった?」
「パレードとか、凄かった!」
 本当に楽しかったなぁ……今日も朝陽お休みなんだっけ?
 ……会いたいなぁ。
「千紘、お願いあるんだけど……いいかな?」
「お願い?」
「放課後、付き合って欲しいんだけど……」
 放課後か……朝陽、非番だし完全なお休みじゃないから行ってもいいかな。
「朝陽に聞いてみるね」
「うん! 急でごめんだけど……」
 スマホのメッセージアプリで朝陽を探して……っ
[今日、友だちと寄り道してきます。 千紘]
 ――送信、と。するとすぐに既読がついてメッセージが送られてくる。
[了解、気をつけて。俺も出かけてるから時間合ったら迎え行くよ 朝陽]
 相変わらず早い返信。スマホ見てたのかな?
「菜央、いいって。だけどどこ行くの?」
「もうすぐ綾の誕生日なの、だからプレゼントを一緒に選んで欲しくて……」
 誕生日プレゼントかぁ、いいね。
「いいよ〜! 駅前のショッピングモールにする?」
「そうだねー! 先生来るし、また後で」
 スマホのロック解除して、[了解でーす!]と返信した。朝陽もお出かけか……どこに行くんだろう?
 今日って非番じゃなかったのかな? 友だちと、行くんだよね……? これじゃあ、私、独占欲丸出しだ。

「千紘、行こーよ」
 放課後になるとすぐ菜央が来て、「行こ行こ」と急かされる。菜央に促されて帰る支度をして学校を出た。
 彼女と話をしながら歩いていると、とあるカフェをふと見てしまった。そこには朝陽と綺麗な女の人が向かい合って座っていた。
「……朝陽、……」
 あぁ、ついにこの時が来たんだと思った。終わりはもうそこまで来てるんだって――……

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