モテ男が私に溺愛?
 昼になり、売店でいろいろ買い、栞と2人で庭園で食べることにした。

 今まで、何も言わなかった栞が聞いてきた。
「純菜さぁ、山崎くんのことどう思ってるの?」
 栞は、ストレートに核心に迫ってきた。

 私は吹き出した。
「何とも。ちょっと鬱陶しいぐらいかな。」

「ふーん。でも、そんな人の看病なんてする?しかも朝まで。それに、最近、イライラしたり笑ったりするのは、山崎くんのことでしょ?」
 当たりすぎて、返す言葉もない。

「私は、純菜の親友だよ。わかるよ。
 自分に正直になったら?」
 栞は。いつもストレートだ。
 
 私は、自分の想いに気付かされた。
 イヤ、気付きたくなくて、目を背けていた。「琹・・・。」
 私は、その後、涙で、何も言えなかった。
 栞は、軽く抱きしめてくれた。

 午後からの講義も受け、栞と一緒に帰ることにした。
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