月下の恋人…missing
「光彦さん……怒ってますか…?怒ってますよね……」
撮影も無事に終了し、帰りの車内。
緊迫した空気の中、ミラー越しにチラチラと俺を見ながら、タケシはビクビクしていた。
『ハァ――――…お前さぁ…なんでダラダラ喋ってる訳?!
俺とっとと帰りたいって言ったよなぁ!
しかもあんなヤツと』
「ひぃっ!ごめんなさいっ!」
あんなヤツ……
タケシは出掛けに瑠美と話し込んでいた。
押さえきれない胸の中のモヤモヤを八つ当たりする。