月下の恋人…missing
今までタケシが家に上がった事は一度もなく、意外な言葉に戸惑った様子で固まっている。
『どうせショック受けるなら、同じ日の方がいいだろ?』
「へっ?もしかして瑠美ちゃんと付き合ってるとか?!」
『バカか。お前は…』
不思議そうにミラーを覗くタケシから眼を反らして、クスクスと笑う。
まゆの事をきちんとタケシに話しておこう
それから瑠美の事も。
(ハァ―――……やっと帰ってきたぁ…)
見慣れた光景に変わった景色に安心して、車の窓を全開に開けて、思いきり空気を吸い込む。