エレベーターから始まる恋
「あ、あと。石岡さん最近会社で大人しくなったんです。急にどうしたのかと思ったんですけど、郡司さんが色々言ってくださったんですね。ありがとうございます」
それに、私が入社したての頃、鈴木さんのバケツを蹴飛ばしたのが石岡さんだったということも初めて知った。
顔までははっきり見えていなかったし、あの時は手伝わなきゃという一心で、それどころではなかった。
「変な影響なくて安心したよ。美知子ちゃんから聞いていたんだ。君が仕事で悩んでいるって」
本当は仕事以外でも、郡司さんと江藤さんのことでモヤモヤもしていた…なんて言えない。
「違う会社なのに、何から何までありがとうございます」
改めて頭を深く下げた。
その様子がおかしかったのか、上から笑い声が降ってきた。
郡司さんのそんな声、初めて聞けた。
「気になってたんだ。どこで働いていようが関係ないよ」
…これは、夢なのだろうか。
ずっと好きだった人が今目の前にいて、私を真っ直ぐ見てそんな甘いセリフをこぼすなんて。
気分がふわふわして、パスタがどんな味だったのかも覚えていない…
それに、私が入社したての頃、鈴木さんのバケツを蹴飛ばしたのが石岡さんだったということも初めて知った。
顔までははっきり見えていなかったし、あの時は手伝わなきゃという一心で、それどころではなかった。
「変な影響なくて安心したよ。美知子ちゃんから聞いていたんだ。君が仕事で悩んでいるって」
本当は仕事以外でも、郡司さんと江藤さんのことでモヤモヤもしていた…なんて言えない。
「違う会社なのに、何から何までありがとうございます」
改めて頭を深く下げた。
その様子がおかしかったのか、上から笑い声が降ってきた。
郡司さんのそんな声、初めて聞けた。
「気になってたんだ。どこで働いていようが関係ないよ」
…これは、夢なのだろうか。
ずっと好きだった人が今目の前にいて、私を真っ直ぐ見てそんな甘いセリフをこぼすなんて。
気分がふわふわして、パスタがどんな味だったのかも覚えていない…