クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
あ、れ?もしかして奏くん、また寝ちゃった……!?


でも、あれだけ色々なことこなしてたらそれは疲れていっぱい寝るのも当然だよね。


奏くんの首にまわっている自分の手。


小さい奏くんの頭をそっと撫でた。



「奏くん、大好きっ」


聞こえてないだろうし、今ならいっぱい言ってもいいよね。


「……うん、俺も好き、大好き」

「……へ……?」


驚くほど間抜けな声が出てしまった。

だって……半目開きの可愛い奏くんが、甘々な声でにっこりしてそういうのだから……。


こういうの、ギャップ萌えって言うんだよね?

私、奏くんのギャップに弱すぎるよ……!!


「っ……!」

「照れてるの?可愛いね」


だ、だめだ……!

やっぱり朝の奏くんは通常の2倍甘い……!!


「美都、いい匂いする。いつもだけど。お風呂入ってきた?」

「よ、よくわかったね」

「おんなじシャンプーの匂いだからね、嬉しい」


ふふとはにかみ笑いした奏くん。
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