クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。

「これ、くれるの?」

「うん……!奏くんのお誕生日プレゼント!ちょくちょくお家のお仕事手伝って、お給料もらって買ったんだよ……!」

「……なにそれ」

「……?も、もしかして気に入らなかった……?」


しゅんとした美都。

そんなところも、愛らしくてたまらない。


「違う、嬉しいんだ」


最近度々花宮の屋敷に行っていたのは、このためだったのか……。


「俺のために、美都が頑張ってくれたこと……すっごく、嬉しい……」

「奏くん……よかった……!!」


満面の笑みを浮かべた美都をぎゅっと抱きしめた。


「本当、大好き愛してる」

「えへへっ……私も、大好き愛してるよ!」


美都……随分前に、美都へあげる結婚指輪を見ていた時に知ったんだが、
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