クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
*第2章*

文化祭【前半】 甘い味

数日後、

……見事に、お父さんにクビの許可はもらえませんでした。


だけど、私は内心ホッとしていた。


千秋さんはとってもいい人だし、こちらから雇わせていただいたのに、すぐにクビにするなんて申し訳ないし。


と、そんな状況ですが。


なんと、文化祭の時期がやってきました……!


高校生活で初めての文化祭……!


とっても胸が躍る。


そして、なにをやるかと言うと……私達は、メイド・執事喫茶に決定!


私は奏くんを驚かせたいから、このことは奏くんには秘密。



今は文化祭の準備中だ。


「みーとちゃん!」

「あっ、遥希くん!どうしたの?」

「衣装の材料、一緒に買いに行かないかな?」

「……!うん!是非!」


ふふっ、私も役に立てそうでよかった……!!


「じゃあ行こっか」

「うん!」


この学園はお金持ち高なだけあって、別校舎になんと売店のレベルを超えたデパートのようなものがあって。


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