私が好きになったのは芸能人?!


「では佐野くんは空いている席に座ってください」

ん…?…まさか、空いている席って…

私の後ろが空いているけど!?
ここにくるってこと!?

待って待って!!私の心臓がもたない!!

音の方に目を向けると、こっちを見て嬉しそうにガッツポーズしていた

いやいや、いきなりこんな近いと話しかけれないよ、ていうか後ろも向けない!


テクテク…


無理無理無理!!


テクテクテク


来る!私は思わず下をむいてしまった

「よろしくね」

陸くんの声がした、え、今、私に言った?
私は固まって返事もできなかった

「よろしく」

陸くんの隣の席になった男子が返事をした

なんだ、私に言ったんじゃないんだ…

そのまま、陸くんは席に座った


「では、5月にあるレクリエーションについて今から話します…」


嬉しい気持ちと悲しい気持ちで先生の話が頭に入っていかなかった

唯一頭に入ってきたのは1泊2日
男女2人ずつでグループになることだった_






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