君だから、好きなんだ。
ダイニングに行くと、3つ下の弟(虎太郎)(こたろう)が目玉焼きに塩を振っていた。
席に座った私は、躊躇無く目玉焼きに醤油をドバドバかける。

「…うわぁ、塩分過多で死ぬぞっ。」

「うるさいっ。」

弟の忠告なんて完全無視して、目玉焼きに箸をいれる。
寝不足なんだから、塩分とらないと立ってられないのよっ。

ムシャムシャ…そして勢いよく味噌汁をすすった。

「朝からよく食うなデブスはっっ。」

バコンっっ!!

「いてっっ!何するんだよ本当の事だろっっ。」

バコンっっ!!

「次、言ったらあんたの大事なプラモ折るよ?」

そう言って弟を睨みつける。

「マジで性格までブズだな。」

私が弟の頭を殴ろうとした瞬間…

「こらっ、朝から何してるのあんたたちは、早く学校に行きなさいっ!」

母の怒号により私達は、黙って朝食を食べた。
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