愛される女の恋愛テクニック
気遣う相手
昔から、気心の知れた相手以外と、少人数でいる事が苦手だった。
特にふたりきりっていうのが苦手で、出来る限りそういう場は避けるようにしてきた。
根っからの人見知りだからかもしれない。
何を話していいのか分からないし、かと言って沈黙も耐えられないし、相手に合わせて会話をしていても、果たして相手が楽しんでるのか気にかかる。
そんな風だから、気疲れするし、帰ってから会話の内容についての反省をして落ち込むし、それがまた気疲れを生んで、心底嫌になる。
男女共に「ふたりきり」は苦手だけど、特に男の人に対して苦手意識があるのは、どんな話をすればいいのか全く分からないから。
常に気を遣って、会話をして、相手を楽しませなきゃと努力する、そんな時間が苦痛すぎて、「ふたりきり」というのを極力避けるようになった。
だから、櫻庭さんとふたりでランチに行くのは、かなり気負いする事態。