ユウへ
言葉なんかでは表せない。
可愛かった。
全身全霊でユウの事、愛してたよ。

私は厳しく育てていたから、よく叩いたりして泣かせたね。

今思うとヤツアタリややりすぎばっかだった。
ごめん。

お父さんはユウと私にとって時々帰ってくる人だった。

浮気相手と称する人が、何人も突撃してきて、本当に大変だった。

お父さんには敵も多かったから、危険な目にあったりして、次に引っ越した先は一階だったし、棒を護身用にキープしてた。

結局何人もの女性を流れ流れていたみたい。

行方もわからなくなって、ローンだけ残していなくなっちゃって。

ユウは病院も満足にいけなかった。

別れる事を決めて、別れた日、お父さんとお母さんはユウを間に挟んで泣いたんだよ。

「今は別れてもずっと家族だし、迎えに来るから。」

って。

ユウはお父さんも大好きだったもんね。

それからしばらくしてユウの頭のてっぺんに白髪が二本生えて、座布団に寝転び、黙って天井を見つめ涙を流していた日があったね。

何を考えていたの?

辛かったね。
苦しかったね。

ごめんね。
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