恋人は幽霊

戦い

外は暗く、だいぶ時間が過ぎていた。
今日はもう陸にも会えないだろうと、みっくんは一度帰宅し、明日の朝待ち伏せする事にした。
一方、夢香と陸はみっくんのことなんか忘れて2人で仲良く話をしていた。
「明日仕事だからそろそろ休むわ」
「うん、わかったよ。ゆっくり寝て」
「おやすみなさい陸」
夢香は寝室へ向かった。
1人になった陸は、みっくんのことを考えていた。
なんで僕のことが見えるんだ!
心の中で叫んだ。
みっくんは夢香の元カレであって、今付き合っている訳ではない。
だから陸はどうしても夢香を渡したくなかった。
夢香は僕が守る。絶対に渡さない。
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