呟きシチロー
迂闊だった。蕎麦をつかったシミュレーションは今までした事が無かった。



練習無しの一発勝負、何故かとても嫌な予感がした。











そして10分後…………




「ギョエエエーーーーーっ!!」



第三会議室に、鱒夫の悲鳴が鳴り響いていた。



その声の主は、もちろん鰒田鱒夫。


まるで、モンブランケーキの様にフェイスシールドに、蕎麦をぐるぐるに巻きつけながらパニックになっている鱒夫の背中を見て、穴子氏が憐れむように呟いた。


「鰒田君、トラウマでしばらくは蕎麦食べられないだろうな……』」
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