スキナダケ
趣味だって出来た。

趣味っていうか、本能？に近いっていうか。

中学二年生の夏休み。
SNSで知り合った女の子にリアルで会った。
ハナの家からは少し遠い駅で、ちょっとダルいなって思ったんだけど、
話してる雰囲気から、「ハナが来るのが当然」みたいな空気を感じたから、ハナがその子の家の最寄駅まで行った。

その子のほうが高校一年生で、年上だったのに。

初めましてって声をかけたら、その子はハナに「かっこいいね」って言った。
ハナにしては珍しい、ブラックコーデだったからかな。

否定するのも変だし、曖昧に笑って誤魔化した。
ハナはその子が履いてたお花柄のスカートを「かわいいね」って褒めた。

全然可愛くなかった。
ハナ達よりもずっとずっと年上の人に見えた。
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