Re:スタート
夜景に見とれている私に近づく悠さん。

少し遅れて私の隣に並ぶ悠さんも、夜景を見ると目を細めて微笑んでいた。

悠さんの横顔に見惚れる私の視線に気が付いたのか、悠さんはこちらを見る。

目が合ってドキッとしてしまう。



「佳奈を今日、ここに連れてきたのは伝えたいことがあったからなんだ」

「伝えたいこと……?」

「うん」



真っすぐな瞳に吸い込まれてしまう。

悠さんが私に体を向けるから、私も自然と悠さんへと体を向ける。

向き合い、見つめ合う私たち。

心臓がドキドキする。



「佳奈が好きなんだ。俺と、付き合ってほしい」



え……。


言葉が出なかった。

予想もしていないことだったし、でもそれ以上に嬉しくて、気が付けば涙がこぼれていた。

だけど、同時に複雑な感情にも襲われた。
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