掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
淳之介の秘密
「今のマンションは狭すぎるから引越すよ」

「え?」

私は淳之介のマンションに私の荷物を運んで、そのまま住むものだと思っていたのだ。
だからこの発言にはとても驚いた。

「物件を今から探すの?
夏休み中に見つかるかしら?」

「もう目星は付けてるんだ。
……実は少し前から引越しは考えてた」

「そうなの?」

今のマンション、一人暮らしにはかなり広いと思ってたんだけど。
余裕で私も住めるはず。

「……いずれ、環と一緒に住むなら3LDKは欲しいと思って…」

「淳くん…」

「妊娠のことがなくても、そろそろプロポーズを考えてた。
毎週日曜日の夜、環が帰っていくのが日に日に辛くて…」

「一緒に住みたいと思っててくれたの?」

「当たり前だろ?」

「……嬉しい」

淳之介がそっと抱きしめてくれる。

「俺の方が嬉しい。
環のこと、一生大切にするからな」

「うん!」

私はなんて幸せ者なんだろう…
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