掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
《おまけ》拓郎の大学時代
「環……?」

「え? 拓郎……?
どうしてここに?」

「月末に帰る予定だったんだが、予定を前倒しして帰ってきたんだ」

「そ、そう……」

「久しぶりだな。
環、随分変わって……気づかないところだったよ」

「拓郎こそ……」

環のあまりの変わりように驚いた。
高校時代は肩までだった髪を、今は伸ばしているのだろうか…
すっきりと髪を上げ、綺麗な項をさらしている。
透明感のある色白の肌、卵形の顔は少しシャープになったか…
切れ長の瞳には学生時代にはなかった化粧が施されていた。そして艶やかな唇。

そこには完全に大人の女性になった環がいた。
少し……ドキッとした…

「淳のマンションに来たんだ。
でもアイツまだ仕事みたいだな。
もう夏休みかと思ったんだが…」

「終業式は来週だよ。
それに、夏休み中も職員は出てるの」

「……そっか。環も先生だったな」

「司書教諭だけどね」
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