掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
なにそれ。
なんで突然別れちゃってるの??

「ちょ、ちょっと待って。
あの後話し合ったんじゃなかったの?
生徒会室で。
咲希ちゃん、拓郎と夏祭りに行きたかったんでしょう?
せっかく淳くんと私が気を利かせたのに…」

「あそこは生徒会役員の部屋だ。
別にお前たちが気を利かせる必要なんてないだろ?
勝手に入ってきたのはあいつなんだから」

「……」

そんな冷たい言い方ってある?
仮にも、付き合ってるんだよね?

……違った。
付き合ってたんだよね??

「……ちょっとゴメン。
何となく、話の流れはわかったんだけど、拓郎はお付き合いしていた子と別れたってことね?」

姉が聞いた。

「ああ」

「そう。
一つだけ聞きたいの」

「なに?」

「生徒会室には最初、環と淳くんもいたのよね?」

「…? ああ」

「うちの環が変なことに巻き込まれる可能性はないのね?」

「は?……どういう意味だよ」

「お姉ちゃん…」

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