掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「淳くん……
いいのよ。私自身が一番わかってるの。
いつも思うの。地味だなーって…
それに口も悪いし、咲希ちゃんみたいに小柄でも華奢でもないし…」

「地味じゃない。
環は、綺麗で、可愛い。
あと2年もすれば、誰もが振り向くくらいの美人になるよ。
それに誰よりも気遣いの出来る女の子だ。間違いない。
俺が保証する」

「淳くん…」

「あんな、牽制まがいの悪口、気にするな。環は環だ。だから……えっ?
ちょ、ちょっと待て!」

「……ふぇぇぇ〜〜」

「な、なぜ泣く !? た、環?」

「だって、淳くんが、や、優しいこと言うから……」

「本当のことだ」

「ふぇぇぇ〜〜……」

淳之介が頭をポンポンと撫でてくれる。
いつもいつも、淳之介は優しい。
こんなに底なしに優しい人、いないと思う。

彼に想われる女の子はとても幸せだ。
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