間違えてない?私なの?
 バレンタインデー当日。

 案の定、本田くんは、いろんな女の子に声をかけられていた。
 しかし、誰のも受け取っていない様子だった。

 優華は、本田くんを放課後に呼び出す予定らしい。

 私は、複雑な気持ちを抱えたまま過ごしていた。

 学校の授業が終わった。

 優華は、本田くんに、
「一緒に帰ろう。」
 と誘っていた。

「坂口は?」
 本田くんに聞かれた。

「私、図書室によってから帰るから、先、帰ってて。」
 私は、図書室に向かった。
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