間違えてない?私なの?
 みんな盛り上がってた。
 私は、あまり乗れないけど、マラカス振ったりして、楽しんでいた。

 みんないっぱい歌って、騒いで、今までの全ての力を出し切っていた。

 ドリンクバーに立ったタイミングで、個室から本田くんも出てきた。

「坂口、明日、一緒に大学の合否見ない?1人じゃ不安でさぁ。」
私も、不安だった。
 それに、想いを伝えるチャンスだと思った。

「助かる、私も不安だったから。」
 本田くんは、微笑み、トイレに入って行った。
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