間違えてない?私なの?
 学校へ向かう。
 電車で最寄駅まで来て、歩いてくる学生と合流できる道に、大きな桜が一本あった。

 私は、自転車を停めて、桜に見とれていた。
 桜はとてもキレイに咲いていた。
 散りゆく桜も、また、キレイだった。

「風華、行くよ。」
 優華に声をかけられ、慌てて自転車を漕ぎ始めた。

 学校に到着し、駐輪場に自転車を停めた。

 1年生は、優華と違うクラスになった。
 別々に教室に入った。
「またね、優華。」
「またね。」
 
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