能ある彼女は敏腕社長に捕獲される
「続きを楽しむか」

社長はそう言うと、真ん中の皿のスコーンに手を伸ばした。

スコーンを手でちぎって食べているだけなのに、その姿はとても絵になっていた。

いい男は何をさせてもいい男である。

と言うか、私よりもさっきの東郷さんと一緒にいた方が絵になるだろうな。

「食べないのか？」

社長に言われたので私もスコーンに手を伸ばした。

スコーンを手でちぎって食べてみると、外はカリッと中はふわっとしていて甘さも控えめで美味しかった。

「ジャムやクロテッドクリームをつけて食べても美味いぞ」

社長は半分に割ったスコーンのうえにクロテッドクリームを乗せた。

結構乗せるんだな…。

塊状態のクロテッドクリームのうえにいちごジャムを乗せていたので…カロリーは大丈夫なのかと思ってしまった。
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