ダブルブルー
「はい。どうぞ」


そんな風に言われながら、膝の上に載せられたのは、淡いブルーの紙袋。


戸惑っていたら、


「いいからいいから、開けてみて?」


ふふふ。


照れたように笑う久保田さんに、促されて。


紙袋の持ち手のひもにかかっている、ぎゅっと結ばれた、これまたブルーのリボンをゆっくりとほどいた。


薄いパラフィン紙に丁寧に包まれているものを取り出して、ゆっくりと開けた。


「…これは…、」


広げてみて、スカートだと言うことに、気がつく。


夜の海の波間のような、深いブルーの。


「すごく、綺麗な色!この、裾に付いているレースも素敵です!!」


興奮気味に仰ぎ見た久保田さんは、今までにも増して、おだやかに微笑んでいる。


「そ?それは良かった」


その笑顔こそが、綺麗、だと再確認する。


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