ダブルブルー
「…えッ?!なんでッ??色違いなんて売ってましたっけ…?」


呆然と、手の中のスカートを見下ろした。


「ふふふ。違う、違う。間違いなくあの日、蒼ちゃんと出会えた運命の日に、蒼ちゃんが履いてたスカート、だよ?」


イタズラっぽく笑う笑顔は、少年のよう。


「…でも、色、が…」


びっくりして、そんな細切れのコトバしか出てこない。


「洗ってみたんだけど、ね。やっぱり血液が落ちなくて、染めたんだよ」


ほら、誰かさんがハデに転んで、両膝から流血してたから。


ふふふ。


「でも、蒼ちゃんに本当に似合ってたから。このスカート。形もデザインも長さも、完璧」


しいて云うなら、"色"が、気になってて。


白も確かに似合うんだけどやっぱり。


蒼ちゃんは、"あお"だな、って。


それで、色んな"あお"のサンプルを見て。


この"あお"がベストだな、って。



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