傷だらけの黒猫総長




「あぁ〜ん? なんだてめぇ」


「なに、客? なんでこんな普通っぽいやつがウチらの倉庫にいんの」




見つけたからにはとりあえず、と近寄って声をかけてみると、男女問わず、全員に胡乱な目で見上げられた。


不良の人達なのかな……。




「えぇっと……わたし、この写真を見てここに来たんです。よかったら、この場所のことを教えてもらえませんか?」


「写真〜? ……あん? これうちの特服だな」


「マジ? ちょ、アタシにも見せてよ」




バッグから写真を取り出して渡すと、不良っぽい人達は集まって写真を見始める。

昔の写真だけど、ちゃんと見覚えがあるみたいだ。




「ん? つかこれ、初代じゃね?」



< 15 / 283 >

この作品をシェア

pagetop