傷だらけの黒猫総長




「……ありがとう。わたしも、逢見くんの真面目で、凄く頑張り屋さんなところ、尊敬してるよ」




手放しに褒めてもらえて、わたしも笑いながら褒め言葉を返す。

逢見くんはちょっぴり頬を赤くして、わたしから視線を逸らした。




「そ、そうかな……ありがとう」


「ふふっ、うん。照れ屋さんなところも好きだよ」


「っ!?」


「あ、そろそろ最初のところに着くね。それじゃあお友達作り、頑張ろっか!」


「えっ!? あ、う、うん! そうだね!?」




目的地を見て、逢見くんに顔を向けると、何故だか顔を真っ赤にして慌てている様子だった。


……なんでだろう?



< 85 / 283 >

この作品をシェア

pagetop