アラサー女子やってたら、知らないうちに母親になっていました。

第五章 君の名は

僕はいつしか自分の娘に愛情を持つようになっていた。
「ねね、みっちゃん、うちの子名前無くて不便じゃないのかな？名前付けたいけど、うちに来なきゃってプレッシャーになるのも嫌だしなぁ」
僕はそこを悩んでいた。名前を付けてうちの子として縛り付けたくはない。
「あだ名を付けてもらったことがないからあだ名を付けて欲しいってよ」
僕は名前にこだわりたかった。
「名前を付けてそこからあだ名をつけることもできるけど」
うちの娘はそれを聞いて踊り出したらしかった。何かあるとすぐ踊るのだ。みっちゃんはそれを喜びの舞と呼んでいる。
「名前は2人で決めてあだ名はちぃさんに決めて欲しいってさ」
とても難しい話だった。そこから真面目に名前を考えた。