今度は絶対邪魔しません！
結婚して10年程たった頃、


子供も大きくなり、もう小学校1年生だ、


そろそろ凜斗にも子供に関心を持ってもらうべきだと考えていた矢先、


凜斗が交通事故で亡くなった。飲酒運転の車と衝突し、即死だったそうだ。


葬式にはもちろん凜斗の彼女、桜羽結愛の姿もあった。彼女はずっと泣いていた。



私に気づくと、すぐに来て、盛大に罵られた。


「私が幸せにするはずだったのに！」

「あんたのせいで！！」

「あんたが私たちの未来を奪ったのよ！」

「凜斗の子供も本当は私が産むはずだったのに！！」

私は黙って聞いていた。それが当然の報いだと思ったから。


私は葬式では全く涙は流れなかった。


しかし、家に帰った途端、緊張の糸が切れたのか、涙か溢れてきた。


そのまま一晩中泣き続けた。自分に涙を流す資格があるのかさえ分からない。


凜斗にも、息子にも、結愛さんにも、本当に酷いことをしたと、心から後悔した。


あの時、政略結婚の話を断っておけばと、何十回も思ったが、今日ほど強く思った日はなかった。


死にたいと初めて思ったのも今日だった。
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