激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


「男だろ。もう隠すことないだろー?」

「隠してるというわけでは、ないですけど……」


 半ば認めるような言い方をした途端、丈さんは「ほぉー!」と盛り上がったような声をわざと上げる。

 急に恥ずかしくなって、やっぱり余計なことは言わなければよかったと後悔した。


「京香ちゃんの誕生日辺りから、なんかおかしいなとは思ってたんだよな」


 得意げに言った丈さんは、「おじさんの勘をなめちゃいかんよ」なんてフッと笑う。


「京香ちゃんに彼氏かー」

「いや、彼氏というか……」


 そこまで言って、結婚を前提にお付き合いをしている、実はすでに一緒に住んでいるなんてことはもっと言わないほうがいいとピンとくる。火に油を注ぐ、というやつだ。

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