dull
 朋子はお嬢様の指導を早々に諦め、ある程度の形が出来たところで褒めることに徹した。
「そうですそうです、ボールを良くみて…そうそう! 当たったらこっちのもんですからね!」
 両手足をバタバタとバラバラと動かす姿はあめんぼかガガンボのようだけど、そこは一夜漬けでは直せない。感性の問題だもの。
「鏡を見て素振りを1000回して下さいね。素振り、大事です」
 ほら、やっぱり!(笑)

 夜にはお嬢様一家と軽井沢の高級フレンチレストランでディナー。レストランのオーナーシェフは朋子の知り合いなので、料理については間違い無い。大満足。ただ、この一家とはもう二度とご一緒したくない。クチャクチャ食べる音がたまらなく不快だった。かわいくないお嬢様、逆玉狙いの男でも寄り付かないだろうなー。

 明日からまた仕事、一週間が始まる。
 朋子はまた誘ってくれるかな。明はまた夜中でも私の部屋に飲みに来てくれるかな。
 クリスマスにはまた3人で軽井沢に来ようねと約束した。冬はバイクでは来られないか。
 毎日が楽しい、ほんとに。やりたいことは沢山あり、常に新しいことを求めて生きている。私の邪魔をしないでほしい。邪魔をするのはいつも暇な人間と決まっている。美味しい物を食べて忙しくしてようよ。生きるってそういうことでしょ。

               完
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