優しい微笑みに騙されて
#3
「第一ゲームは簡単に鬼ごっこだよ☆まぁ鬼ごっこって言っても、殺し合いだけど☆」
不気味な男はそう言うと懐ら辺から拳銃のようなものを取り出す。それを天井に向かって発砲した。パーンッという音が響き渡り、破片が床に落ちていく。その銃は、本物だ。
「普通ね、初心者が銃を使うと衝動で未体が吹っ飛んで最悪の場合死ぬけど、これは初心者でも使いやすい銃だから安心してね☆ルールは簡単☆とりあえず見つけた人を殺せ☆鬼とかは決めない☆全員が鬼で、全員が逃走者☆」
信じられない言葉を並べていく男は、私達に猶予を与えてはくれない。
「グループは今近くにいる人達ね☆君たちのスマホに、グループの誰が生きてて誰が死んでるのか表示されるから、はぐれた時は確認しなよ☆」
そう言われてスマホを手に取ると、気づけば圏外になっており、画面には幼馴染の名前と生存中という文字が書かれている。私達は、全員幼馴染だった。それだけで少しだけ、安心感が出てくる。
「さ☆君たちの懐にもう既に拳銃は入ってるから☆それじゃあ、5分後に殺し合いスタートね☆みんな逃げていいよ〜☆」
男がそう言った瞬間に、周りが一気に明るくなる。どこかの、広い公園のような感じがした。
「おい。とりあえず逃げるぞ」
咲が私達にそう言って歩き出す。咲の言う通りだ。とりあえず、今は、人と接触しないのが1番だろう。私達は先に着いていき、とりあえずその場から逃れることにした。
< 7 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop