王様に逆らった時【完】
優しい王様



「いけ、いけー!!」



今日は球技大会。



クラス対抗だけど、全学年同じ日に行うから、体育館にもグラウンドにも、柔道室にも人がたくさん。



自分の参加する競技にさえ参加すれば、学年が違う人の競技を観覧することも許されている。



まきちゃんに連れられてやってきたのは、体育館。



体育館を二面に割って、バスケとバレーの試合がされてた。


バスケのコートを指して嬉しそうに笑うまきちゃん。


「あ、いたいた!」



まきちゃんにはお目当ての先輩がいるらしく、その先輩がこの試合に出るらしい。



「…あ、」



…想ちゃん。



その試合は想ちゃんも出る試合だったみたい。




バスケ部だからみんなより群を抜いてうまい想ちゃんに釘付けになる。




…どうしてこんなにかっこいいんだろう。



学校で関わることは禁止されたから、こうして見ることしか出来ないもんね。


学年が違うと普段見ることなんてできないし、すごく嬉しい。
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